清涼を求めて庭園内をゆっくり散策してみました。この日は丁度、人前結婚式も行われ、お福分けを戴けるという幸先の良いスタートとなりました。
瑞龍亭近くでは、鹿威しやつくばいなどから流れ落ちる澄んだ水の音に癒され、茶室から一望できる龍仙湖、緑地保全地区の風景は、水彩画を思い出させてくれ、贅沢な寛ぎのひとときを作ってくれました。
龍仙湖では水辺で戯れる鳥と錦鯉の動、スイレンの周りを静かに揺らす波の静、夏休みの最後を楽しむ子供の歓声があたりに響き渡っていました。そして里山ではスイフヨウが太陽に向かって大きく咲いていました。スイフヨウは、朝に白く咲き、時間とともにピンク色に変化し、夕方から翌朝にかけて赤くなって花を終えます。その色合いの変化は“酔っ払っている”ように見えることから酔芙蓉(スイフヨウ)と呼ばれています。
大曽根の瀧から虎の尾に進むと、いつもは気づかない所から、チッチッチッ、ジィージィーと鳴く虫の音、遠くの瀧から流れる水も、この辺りではサラサラと流れるせせらぎに変わっています。街の喧騒を忘れ思わず足を止めてしまう、至福のひとときを過ごすことも出来ます。行き交う人々との自然に交わされる挨拶や「この花は何?」「静かね、心が休みますね!」と、会話を楽しみながらの散策もなかなか良いものですよ。訪ねた日は丁度雨の降った後でしたので、「足元に気をつけて!」の気遣いの声が交差する、嬉しい一コマもありました。
虎仙橋には枝垂れアサガオが風に揺れていましたし、園内のあちこちで鉢植えの色とりどりのアサガオがお出迎えしてくれます。時にはゆっくり、じっくり味わいながらの初秋の散策も乙なものだと思いますがいかがでしょうか?
☆毎週金曜日13:00〜15:30(受付は15:00)まで、定時ガイドを行っております。お気軽にお声かけ下さい。
水面との競演 | 光悦灯籠とつくばい |
紋様を描いて | 水音が心地よく |
穏やかな朝に・・ | 静寂 |
一服の涼!? | ゆるやかに揺れながら |
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