「山茶花や 日のあたりゆく 軒の霜(室生犀星)」
立冬も過ぎ、冬の気配がたち始めました。初候でいわれる「山茶花初めて咲く」に合わせたように垣根や庭先を彩り始めました。
秋のイベントとして「尾張徳川家ゆかりの見どころガイドツアー」を開催しました。これは令和2年に発行された、尾張徳川家ゆかりの寺院や案内マップを元に企画したものです。「文化のみちあれこれ」の冊子でも歴代藩主をご紹介していますが、今回も大変関心が高く、早い時期に定員に達する盛況振りでした。新生活様式も定着しつつある現在、皆様の学びの姿勢を垣間見ることができ、新たな出会いに、熱気に圧倒される有意義な場となったように感じました。
当会も時代に従い、対面ガイドは控えさせていただいておりましたが、規則を守りつつ数班に分けてのガイドを行いました。
宗春については吉宗との兼ね合いもあり見方は様々ですが、尾張の活性化に挑んだ殿様ではないでしょうか。彼に対する評価は今なお高く、慕われる殿様のようです。
コースは3コース(初代藩主義直と宗春ゆかりの東・西コースと菩提寺である建中寺)を丁寧にガイドさせていただきました。初めて見聞きすることも多く、「知りたい願望」に一層好奇心がかき立てられたのかも知れませんね。 いずれの日も好天に恵まれ、穏やかなガイドツアーになりました。参加された方々は、熱心にメモされたり、質問も多く寄せられたことからも関心の高さが窺われました。3コース参加された方や、見聞されて感激された方が多く、早くも次回開催を切望される方もみえ、楽しい学びの場となったようでした。
尾張徳川家に関係している寺院も多岐に亘りますが、ご住職様の貴重なお話しや貴重な品々を見せていただき、丁寧な説明に大きな感動を覚えました。
特に現在修復中の建中寺の御霊屋屋根修復現場の見学は、建中寺さんのご好意で実施されましたが、専門家の方々の懇切丁寧な説明に、熱心に耳を傾けておられ皆様の満足げな顔がとても印象的でした。
秋麗らの中、芸術・学びを満喫されたのではないでしょうか。
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無量寿院、宗春菩提所 | 建中寺、 御霊屋屋根修復見学 |
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