徳川園のこのごろ 号外

 名古屋も、気象台のソメイヨシノの標準木が5,6輪開花すると宣言される「開花」が、3月24日に発せられました。徳川美術館前のトウカイザクラ(東海桜)も暖かな陽ざしに誘われて可愛い花を付け、来館者を優しく出迎えてくれます。そして「サクラサク!!!」嬉しいニュースが舞い込んできました。
 【国の登録有形文化財指定】に県内で18件が新たに指定される見通しとなりました。
そのうち市内で、徳川園の「黒門、注1」「脇長屋」「釣瓶井戸」は、{歴史的景観に寄与している}と評価された。また、汎太平洋平和博覧会の迎賓館として建てられ移築された「穌山荘」や「蓬左文庫旧書庫」が指定され、徳川美術館の「山の茶屋、注2」と「心空庵と餘芳軒(茶室2件)」「餘芳軒東屋」は、数寄屋風の造りが{造形の規範となっている}と、建築物・工作物などが9件指定される見通しとなりました。(中日新聞3月19、25日掲載)
 尾張の歴史をずっと見続け、多くの方々に大切に扱われてきた貴重な遺産の、国登録文化財指定は大変嬉しいニュースです。こればかりは、どんなにお金を積んでも手に入れることは出来ないものですし、まさに春一番のビッグニュースです。

CIMG9625黒門脇長屋 CIMG9628黒門、脇長屋
          黒門・脇長屋     黒門をくぐると・・さくらがお出迎え
CIMG9619釣瓶井戸 CIMG9620穌山荘
   釣瓶井戸(屋根は木造切り妻杉皮葺き)             穌山荘
CIMG9624蓬左文庫 CIMG2006山の茶屋東西棟
           蓬左文庫旧書庫        徳川美術館茶室「山の茶屋」

注1:明治33年に(1900)完成した尾張徳川家の邸宅の遺構で、総けやき造りの三間薬医門。脇長屋と塀を含めて大空襲による焼失をまぬがれた数少ない遺産であり、武家屋敷の面影を伝える貴重な建造物群。(徳川園パンフより)
注2:名古屋城内の能見所を移築した建物という伝承があったが、明治16年(1883)5月、尾張徳川家の東京別邸・浅草瓦町邸に建てられた座敷であったことが、平成25年春の調査の際、発見された棟札により判明。(当会資料より)
*写真は昨秋開催の「 秋の文化財見学ツアー」時に撮影したもの

東区文化のみち ガイドボランティアの会

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