当会の活動拠点としている「町並み保存地区(注1)」、江戸時代は中級武士の屋敷地でしたが、明治から大正にかけては、多くの起業家や貿易商、財界人が居住するようになり、産業発展の起点となる場所となりました。また一面では、歴史的背景を数多く抱える地域でもあり、貴重な文化遺産が多く残されております。私どもは、この財産を確実に、正しく後世に伝えて行かなければならないと思います。
これまで秋の企画として、平成21年からは東区の偉人・賢人・有名人や町の変遷をたどり、「東区近代ゆかりの偉人展(注2)」「東区近代ゆかりのものづくり偉人展(注2)」「東区ゆかりの近代人づくり偉人展」「東区戦後の今とむかし展」「藩政期を中心とした東区ゆかりの偉人・賢人・有名人展」を開催しつつ、会員相互の学びの一環として参りました。
関わってみると、知らないことの多さに驚愕し、貴重な文化遺産の散逸を知ったり、また今まで陰に隠れて見えなかった方々の存在を知るきっかけともなりました。
そこで本年は、定時ガイドでお世話になっている「文化のみち二葉館」からの要請もあり、地域を絞った「二葉館周辺の偉人賢人たち」に取り組むことに致しました。
この為、以前に取り上げ、重複する方もありますが、新たに「あの人も?」「この人も?」「へえ!そうなの?」と次から次へと名前が挙がり、その多さに驚いています。二葉館の住人であった「桃介さん・貞奴さん」を含め27名の方々の展示をすることになりました。遺品や文献・作品などを展示し、二葉館の主催により9月10日(水)から9月15日(月・祝)まで館内で展示させていただくことになりました。
開府400余年の歴史を覗いてみませんか。そして新たな発見、出会いを楽しんで下さい。私どもも二葉館にてお待ちしています。
思いがけない発見があるかも・・ | 古の世界へと誘う白壁の町並み |
昨年の展示の様子 | 朝日文左衛門屋敷跡に新たに設置されたプレート |
注1:市内に残された貴重な歴史的町並みを保存するため、名古屋市町並み保存要綱により、東区では
白壁、主税、橦木が指定されている。区外では有松、四間道が指定されている。(名古屋市HPより)
注2:「近代東区ゆかりの偉人」に詳細を掲載しています。ご興味のある方はご覧下さい。
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