/「菊の香や 奈良には 古き仏達(松尾芭蕉)」
13日は七十二節気の”菊花開(きくのはなひらく)で、菊の花を楽しむ季節になりました。
今年の歩こう文化のみちは趣向を変えた新企画です。例年の魅力のパネル展に新しく「豊田佐助翁ゆかりの品々展示会」を加えて開催いたします。大正ロマン溢れる建築や意匠を堪能しながら、当時の日常生活や人となりを知ることのできる品々を展示いたします。古き佳き時代をお楽しみいただけると思います。
旧佐助邸は、白タイル貼りの洋館と和館で造られています。この辺り江戸時代は中級武士のお屋敷だったそうで敷地も約600坪くらいあり、木々に囲まれた落ち着いた雰囲気の邸宅です。
佐助は自動織機の発明改良で知られ、発明王と呼ばれた豊田佐吉の15歳違いの実弟です。お兄さんを陰から支えた方で性格も温厚で真面目な方だったようです。建物は豪華絢爛ではなく質素な作りですが随所にさまざまな工夫が凝らされています。これは佐吉の教えの豊田綱領の一つ「華美を戒め、質実剛健たるべし」を忠実に守っていたのかもしれませんね。
さまざまに想像力を働かせて展示品と向き合ってみませんか。きっと懐かしい品々や「成程やっぱり」「そうだ、あるある」と当時の生活に出会いながらの醍醐味が味わえるかもしれませんよ。反面、現在に通じる思いがけない出会いもあるかもしれません。“現在とむかし”を味わってみませんか。どのような品々が飛び出すでしょうか。お楽しみに!!
秋の爽やかな風を取り込み、澄み渡る青空に思い切り深呼吸し、、時にはゆったり「あ・き」を満喫してはいかがでしょうか。皆様のお越しをお待ちしております。
期 間 11月3日(祝、木)~27日(日)
(11/7、14、21は休館)
時 間 10:00~15:00
入館料 無料
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