佐助邸あれこれ

 「秋深き 隣はなにを する人ぞ(松尾芭蕉)」と詠われ秋、この時期を書に親しむのはいかがでしょう。
 佐助邸で、「尾張歴代藩主と建中寺」の特別パネル展示が11月1日(日)から始まりました。
 ここ佐助邸は大正5年に白タイル張り、陸(ろく)屋根の洋館風を造り、その後、大正12年に豊田佐助(佐吉の弟)が和館を増築し家族と共に居住した、大正時代を彷彿とさせる貴重な建物です。
 この洋館の1・2階に、渾身の力を込めて作成した!「ガイドの目から見た」お薦めスポットや、新しく見つかった事実等を満載したと自負しております。学びの秋、歴史を紐解く一助としてじっくり観賞され、ご参考になさってはいかがでしょう。
 ☆展示は11月1日(日)〜11月7日(土)10:00〜15:30迄です(月、休館)

 「尾張名古屋は城で持つ」ともいわれますが、そこには初代藩主義直(家康の九男)から、紆余曲折を経て現在に至るまでの歴史があります。さらに、注目すべきは社寺が大きく関わっていることです。今一度、尾張藩主のゆかりの寺院や屋敷、そして名所や旧跡もじっくり歩いてみられるのはいかがでしょう。

 藩主を支えられたご母堂、正室、側室、お付け家老など関連の方々を取り上げながら、一つ一つ丁寧に読み解き、理解していきたいものです。時には疑問を持ち学びながら、藩主が行動した背景、どなたの影響があったのか推測するのも楽しいものだと思います。またこの検証は、今後の当会の貴重な財産になるものと思います。

 佐助邸に差し込む秋の陽射しをお楽しみいただくのはいかがでしょう。縁側に腰を下ろし、三密を避けながら庭を観賞し、その昔の日本を偲んで見るのも良いのではないでしょうか。いまはコロナ禍でガイドは中止させていただいておりますが、時には、のんびり往時を振り返るひとときをお過ごしください。
 徳川美術館・蓬左文庫には貴重な宝物、蔵書など、歴代藩主が収集した遺愛品が厳重に保存され現在に承継されています。これらは徳川美術館・蓬左文庫で展示の際ご覧になれます。
 ☆「東区文化のみちあれこれ 特別号Ⅳ」も同時に発刊しました。
  東区「正文館」「徳川美術館」で販売しております。

  展示案内も秋も装い  徳川家ゆかりの寺院・・・
  ずらりと並んだ力作    ゆっくり観賞
   懐かしいガス灯  じっくり読みながら・・
  縁側には優しい陽射し   猫間障子から前庭

 

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