主税町筋に存在し、大正・昭和・平成・・と時代を見続ける佐助邸(注1)。冷暖房の当たり前になった昨今ですが、今なお頑なに、自然との共生を味わえる貴重な空間です。時折、部屋を通り抜ける爽やかな風に、「ア〜気持ちいいですね!」「子どもの頃を思いだすわ」と思わず笑みがこぼれるようです。天井にある昭和30年代と思われる扇風機を見つけ、「あった!あった!こんなのが」と懐かしい時代の記憶が一気に蘇るようです。記憶の糸をたぐり寄せ懐かしむ人、興味深げに同意を求める人、何故か正座で畳に座る人・・。そこには様々な体験からうみだされる、人間模様があります。
佐助邸では、目線を上下左右・・・くまなくご覧いただくと、思わず驚かれる様な工夫が凝らされています。例えば玄関にある段差、これは何故??目線を上げれば、各部屋それぞれにマッチした灯りが輝いていますし、懐かしい碍子の配電盤やガス灯(実際に使用していたもの)も残されています。来邸された多くの方が、何故か畳を数えられます!なぜなんでしょう?そんな不思議の世界を探索なさっては如何でしょう。
庭に目を向けると、緑の木々と真っ赤な珊瑚樹が暑気払をしてくれることでしょう。時にはゆったりと新涼を味わって下さい。
大広間には当時を偲ばせる品々・・・ | 洋館2階 桝床 |
蓮の花をイメージ?! | 大広間のシャンデリア |
珊瑚樹 | 碍子の配電盤 |
注1:カテゴリー「佐助邸あれこれ」をダブルクリックしていただきますと、四季折々の佐助邸がご覧いただけます。
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