「文化のみち」とは名古屋城から徳川園までのエリアをいいます。今まではコースを中心にご案内して参りましたが、今回はちょっと視点を変えて、貴重な建造物や文化遺産などをじっくり巡ってみたいと思います。

 毎年11月3日には「歩こう文化のみち」と題してイベントが催されています。当会も密かに企画を練り、着々と準備を進めているところです。内容については見てのお楽しみにしてください。

 さて最初の紹介は当会のガイドエリア中から、「名古屋市市政資料館」をご案内しましょう。ここが名城公園(注1)の一部ってご存知でしたか?
 ちょっと驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。時には立ち止まってみると思いがけない発見があるかもしれませんよ。

 まず目を引くのは、赤い煉瓦と白い花崗岩を使った彩りの美しい建物です。正面中央にドーム屋根の塔屋を設けたネオ・バロック様式の官庁建築で、大正末期の先端を忠実に表現しています。

 この建物は、中部地方の司法の中心として大正11年に作られ、爾来50有余年の歳月を重ね、昭和54年の新庁舎移転に伴い役目を終えています。その後、貴重な遺産であることから国の重要文化財に指定され、市政資料館として再建されました。今は、市政関連資料、公文書などの保存及びその公開を行っていますが、これは地域の歴史を学び文化を育んでいく上で、大変貴重な存在であるからです。

 この建物は大正ロマンが色濃く残り、映画やドラマの撮影にもしばしば使われる他の追随を許さぬスポットです。中央階段正面には、公平な裁判を象徴する秤が、天井には日輪のステンドグラスがその重厚さを演出しています。大理石の手摺や、下が大理石・上がマーブル塗の柱の荘厳さは、若い人の人気スポットになっており、時として結婚式やファッションショーが華やかに催されています。
 また、平成17年に開催された「愛・地球博」名古屋市パビリオン「大地の塔」に関する展示もあります。

 春には数種類の桜が資料館とコラボし目を楽しませてくれますし、夏には正面入口に聳えるヒマラヤスギ(旧裁判所当時に植樹)が木陰を提供、道行く人々を見守っています(東区の名木)。資料館前には当時の面影をそのままに、司法長屋が今も健在で当時を彷彿とさせてくれます。

 “みんなちがってみんないい”お好きな楽しみ方で散策してください。
(ひがし見聞録、名古屋市市政資料館、当会資料他参照)
 当会では、依頼ガイドも行っています、そちらにはガイドからお進み下さい。
注1:行政上は通常 名城公園と言われている範囲より広く、総合公園の範囲を指します。

   名城公園の一部!   大正ロマン漂う建築
 道路沿いのヒマラヤスギ 当時をそのままに(司法長屋)
   神剣、神鏡    復原法廷、天井
    中央階段ガイド    触ると違いが分かる