徳川園の花
徳川園のこのごろ ”春爛漫”
「命二つ 中に生たる 桜かな 松尾芭蕉」
1年有余のコロナ禍、自粛が永く続き誰もが人との交流を待ち望んでいます。日本の国花「桜」は種類も600種以上とか、全国至る所にあり花の時期になるとその多さに驚きます。今年は観測史上最速の開花とメディアは報じていますが、清雅に濃艶に人々の目を楽しませてくれています。
徳川園やその周辺でも、桜や春の花がこぼれんばかりに咲き始めました。うららかな日差し、緩やかに流れる雲、澄み渡る青空との競演が見事です。外出し辛い今ですが、思い切って楽しんで見ては如何でしょうか。
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「早咲きの桜」巡り
古今集の「久方の 光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらん」と詠われたように、この“花”といえば「桜花」のことです。
早咲きの桜が、ふんわりと春の香りを運んできました。長閑な仲春の風景がそこにはあります。間もなく春爛漫の桜の季節を迎えるでしょう。
今回は、春の息吹を感じながら桜花巡りに挑戦してみました。
名古屋で最初に咲くと言われる「早咲き桜みち」は、オオカンザクラの並木道としても有名で、現在は140本の桜が小鳥のさえずりと共に、一段と賑やかに春めいてきました。この他、東区役所・東橦木公園周辺、徳川園、市政資料館、栄のオアシス、JR中央線沿いなどの地でも静かに華やかに咲く桜花に出会えました。皆さまも心踊る春を探しに出掛けてみませんか。
徳川園あれこれ「立春間近」
2月2日は節分で邪気払いの風習があります。2日が節分になるのは珍しく、実に124年ぶりだそうです(普通は3日または4日が多い)。この日は大寒の最後の日で次の日は“立春”です。いよいよ“春”の登場です。季節は規則正しく訪れて来ますが、新生活様式の中では諸々の行事も様々な変更を強いられています。
「節分」も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は自粛や中止される寺社も数カ所確認しました。生活の区切りとなる風習も容赦なく犠牲となっています。一刻も早く平穏な日常に早く戻ることを願っています。
落胆している中、1月29日に名古屋では珍しく雪が積もりました。汚れた社会を洗うようにうっすらと雪化粧!です。こんな日に気分一新、何か無いかと徳川園に行ってみました。人影もまばら、静寂と神異次元の世界に出会えました。時にはゆったりまったりの散策はいかがでしょうか。
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新年のごあいさつ
あけましておめでとうございます。
行き先の見づらい年明けとなりましたが、今年は丑年、干支の二番目です。子年に蒔いた種が芽を出して成長する時期とされているそうです。
当会も新生活様式の中、例年と異なる企画や学びの時間を考慮し、新たな挑戦にも取り組んで参りました。今年はそれらが着実に結実するよう、コツコツと積み上げていきたいと思います。
「丑」という字は象形文字だそうで、「掴む」・「絡む」という意味があり、「糸偏」をつけると「紐(ひも)」になります。人々の間を結ぶ存在との意味もあるようですので、皆さまとの「出会い・ふれあい」を大切に一歩一歩、着実に進めるよう努めて参りたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い致します。
徳川園のこの頃
今年もいつの間にか12月、昨年の今頃はまさかこのような年になるとは想像もつきませんでした。ついには流行語大賞に「三密」が選ばれるほどです。コロナウイルスの1日も早い収束を祈りましょう。
12月7日は「大雪」、本格的な冬へどんどん近づいていますが、徳川園も小春日和が続く中、年の瀬に向け確実に進んでいます。
この季節、龍仙湖畔に現れたソテツや松の菰巻と湖面を彩る紅葉の競演もなかなか見応えがあります。
マガモも飛来し湖面でゆったり羽を休めていますし、鯉は悠然と湖面に波紋を描きながら人の声や足音に敏感に反応しています。このような時だからこそ、一時でも安らぎの場を見つけてみませんか。