折々の花4 徳源寺と桐

東区新出来一丁目にある、蓬莱山徳源寺(注1)では、「東区の名木」にも取り上げられている桐の花がまさに満開です。この寺、臨済宗妙心寺派の七大修行道場の一つということですが、バスの車窓(基幹バス2系統)から見事に咲いた桐の大木2本を見つけ、立ち寄ってみました。
常に掃き清められていると思える境内、訪れた日は風のいたずらか、薄紫の花が地面に様々な文様を描いていました。天高くそびえる大木を見ていると、暫くの間、喧騒を忘れ別世界へと引き込まれてしまいました。三々五々立ち寄る方々は、落ちた花をそっと拾い上げる人、カメラのアングルを探す人、じっくり花と対話するかの様に観賞する人・・と、自分に合った春を楽しまれていました。隣にはクスノキの大木が萌える若葉に包まれ、桐の薄紫と新緑が調和し、一幅の画を思い出させてくれました。
新緑の美しいボダイジュ(注2)も6月頃には綺麗な花を咲かせます。これも「東区の名木」に指定されている大木ですし、秋には紅葉の美しい境内が見られます。
佛殿には銅製の釈迦涅槃像(注3)が安置され、後部には五百羅漢が祀られております。そして、毎年、秋には寺院公開(注4)も行われておりますので、四季折々の徳源寺を是非お楽しみください。
ただし、このお寺は修行道場でもあり、修行僧の皆様が厳しい修行をされています。その邪魔にならぬように、心してお立ち寄りください。(東区の名木、徳源寺パンフ参照)
☆当会では皆さまのご要望に合わせた依頼ガイドも行っております。詳細はガイドについてからお進みください。

CIMG3829桐 CIMG3809涅槃像
格調高く 釈迦涅槃像と五百羅漢
CIMG3795桐 CIMG3800
悠然と・・・ 静寂の中に
CIMG3827クスノキ  CIMG3831文様
保存樹の大木 花びらも一役

注1:織田信雄創建、禅堂は文久3年総見寺から移築。文久2年、藩主徳川慶勝が修行道場開設。
注2:中国原産、シナノキの植物、お釈迦様が悟りを開いたといわれるボダイジュは別種
注3:涅槃像は5メートルを超える大きさ(大正期製作)
注4:日程が決定次第チラシも各所に配付されますが、HPでもお知らせします
(当会もお手伝いさせていただいております)

東区文化のみち ガイドボランティアの会

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