去る6月17日(月)、南寺町(注1)の勉強会を行いました。今までは東区内の寺社について学んできましたが、今回は東寺町同様、清須越しの寺社として知られている南寺町にスポットを当ててみました。これらの寺社は大須地区を中心とする南北約1.6㎞の地区で、清須越しで51の寺社が南寺町とその周辺に移転したものの、都市計画や戦災により、現在は28の寺社までに減少しています。南寺町は当初、南の防衛拠点としての役割を持っていましたが、時代と共に庶民の町、下町繁華街へと変貌を遂げたものと思われます。
事前学習の資料を片手に当会会員の案内で、中区大須3丁目の春日神社(注2)から、大須2丁目周辺の七寺・日の出神社(境内は5世紀ごろの前方後円墳)・咄塚のある阿弥陀寺など9寺社を、現場を確認しながら歩いてみました。時に古老や先輩のアドバイスをいただきながら、驚きと出合いの連続した楽しい訪問でした。東区を知る上でとても参考になりました。
皆さんも時には他の町にも足を踏み入れ、歴史巡りをされてはいかがでしょう。(清須越し・大都市名古屋の原点、当会資料参照)
春日神社、丁寧な説明が・・・ | 總見寺(信長の菩提寺) |
七寺、銅製大日如来坐像(寛政年間のもの) | 極楽寺、ぼけ除け観音 |
注1:尾張名古屋における南の防衛拠点(砦・大群集結)としての役割を担った。これら寺社は軍事的な意味から宗派毎に集中的に配置され、名古屋の寺町を形成した
注2:名古屋市内では珍しい奈良県の春日大社を総本社としている
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