「初桜 折リしもけふは 能日(よきひ)なり(松尾芭蕉)」
去る3月11日の「桜みちまつり」は待ち焦がれた人々の思いが通じたのか、開催に合わせたように見頃を迎えました。雲ひとつない青空に可愛いピンクの花が道ゆく人々を優しく道案内し、多岐にわたるイベント会場へと誘ってくれているようでした。花を愛でながら、また写真スポットを見極めながら、それぞれの方々は花との会話を楽しまれていました。
当会では、佐助邸、二葉館、橦木館で館内ガイドをさせていただきました。ガイドを聞き「当時がよく分かり、忍ばれますね」とのお言葉は聞いていて嬉しく思いました。
つい1週間ほど前は開花が遅れているかとの報道もあり、日毎に膨らむ蕾に願いをかけたい気持ちでした。当日は穏やかな良き日に恵まれ、大勢の方々の行き交う活気あるイベントになりました。
二葉館では恒例の呈茶をはじめとして、大広間ではお琴とソプラノ歌唱とのコラボ、和室では小学生の絵葉書コンテスト展示、またハッピ制作体験など盛りだくさんで、どのイベントも大盛況でした。二葉館の周辺の桜は満開近く小鳥の囀り(鳥の食餌?)とのコラボも見どころでした。
橦木館での落語では笑いを、アルプホルンではスイスの情景に浸り、楽器に触れる体験もできました。また、愛知商業、金城学園両校による書道・絵画の展示などが館内を華やかに演出していました。
山吹谷公園では子どもが楽しめるイベントが盛りだくさんで、体験では元気な声や歓声が聞こえていました。地震体験パトカー試乗などは人気でした。太鼓の演奏には大勢の人が勇気と活気を貰ったようでした。当会では山吹谷公園の歴史を展示、説明を行いました。その昔からの歴史を興味深く聞いていただけました。
桜並木(二葉館から出来町通りまで)を愛知東邦大学吹奏楽部と高校のマーチングバンドの先導で、子供どもみこしも行進しお祭りを盛り上げました。素敵な音色を聴きながら、「子どもみこし」も頑張り拍手喝采。久しぶりのワクワク感が感じられました。
コロナも落ち着きを見せ始め、規制も緩和されつつある昨今、平穏な日常の有り難さを痛感したイベントでした。
イベントは終了しましたが、桜の花はまだ暫くは見頃が続きます。人の心を和ませてくれる桜との出会いをお楽しみください。
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