10月8日は寒露です。二十四節気の寒露は空気が澄みきって、秋晴れが美しい頃です。また金木犀の香りや虫の音が心地よく、五感で秋が感じられるようになりました。今年の夏の厳しい暑さからやっと解放されて、“秋”を求めて文化のみち百花百草(白壁四)を訪ねてみました。
「文化のみち百花百草」は、大正9年(1920)に建てられた建物です。平成19年に書院、茶室、土蔵を改修し多目的ホールを新築し開館しました。徳川園所蔵の「百花百草図屏風(重要文化財)」から名付けられ、四季折々の花々が楽しめる寛ぎの空間が魅力的な庭園です。
現在は“秋の演出”真っ盛りです。季節の代表?ススキが秋風を優雅に運んできますし、ハロウィンが近いことから、可愛いカボチャがお出迎えしてくれます。いつもとは少し違う癒しの空間が、そこにはありました。館全体の飾り付けもハロウィンにちなみ、明るく華やかに彩られていますので、ワクワク感がちょっと高まります。庭園も華やかなハロウィンカラーで彩られています。
今年の猛暑で花々もちょっと戸惑い気味のようですが、花々との会話を楽しみ労りながら、ゆったり、まったり“秋”を楽しむのも一興ではないでしょうか。「百聞は一見に如かず」です。色鮮やかな花々の競演をお楽しみください。
現在、ホール、土蔵では「我らなかよし3国3色」という作品展が開催されています。芸術の秋にぴったりで心に栄養を蓄えられました。展示は14日(土)までです。詳細は直接ご確認くださいね。ゆったりとした時の流れを味わってみてはいかがでしょうか。
異常に暑かった夏もようやく落ち着いてきました。この地域は町並み保存地区ですので、歴史的な建造物や遺産が残されている地域です。江戸時代には中級武士の屋敷跡であり、白壁や黒塗りの塀の景観なども残しています。また大正ロマン漂う貴重な宝庫です。秋を感じながら散策を楽しんでいただけるのではないでしょうか。11月3日(祝・金)~26日(日)には「歩こう!文化のみち2023」も開催されます。名古屋城から徳川園までの地域では趣向を凝らした企画を準備しています。どうぞお楽しみにしてください。
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