去る10月23日(水)に建中寺において「大藏經供養大法要 寺宝展」が開催されました。この行事は、毎年経蔵に収蔵されている黄檗版大藏經を本堂に出して虫干しをした上ご供養し、檀信徒、参加者の方々が手渡しにより経本を経蔵へ収蔵します。今回は、時折雨模様の天気でしたので、手渡しも本堂で開催されました。本堂での手渡しは、初めての体験でしたが和気藹々とした雰囲気の中、神聖な手渡しがとても印象的でした。
ご供養は本堂で粛々と執り行われ、荘厳な中にも身の引き締まる思いでした。大切に保存され継承されていることが分かり感激しました。その昔を偲ぶ大切な機会に恵まれたことは嬉しい感動でした。昔の人々の心根を垣間見られた厳かな一瞬でした。ご供養、手渡しには本会も参加させていただき、大切なご法縁を結ばせていただいたのではないかと感謝しました。この行事は毎年(10/23)開催されておりますので、来年こそは予定を入れてぜひご参加ください。きっと新しい何かと出会えることでしょう。
今回は建中寺の貴重な寺宝の公開も行われ、当会もご協力させていただきました。時折降る雨は、全てを浄化しているようでお庭の木々も経年の風格、訪れる人々の目を奪い、安らぎの時間を演出しているようでした。窓際でじっくり庭園鑑賞をされる方もおられました。世の中には一つの無駄もないと言われていますが、実感した一瞬でした。ゆとりの大切さを心静かに経験しました。
寺宝展を訪れる方々は、じっくり一つひとつを確認しながら鑑賞されておられました。質問される方には、分かりやすく丁寧な説明があり、時代考証などもわかると満足気なお顔が印象的でした。当会としても会員同士の貴重な学びの場となったようです。学びの場は何時、どこでも得られるものですね
なお、今年は6月~7月に徳川美術館において、「特別展 御霊屋改修記念 尾張徳川家と菩提寺建中寺」と題して、寺宝が公開されました。写真撮影の許可される宝物もあり、多くの方々が驚嘆し撮影されておりました。貴重な宝物も身近に感じられた、かけがえの無い場所になったのではないかと思いました。その時代を共有することで「今とむかし」を知ることも出来たのではないでしょうか。“秋”芸術の秋、読書に秋、学びの秋、食欲の秋・・どれも魅力はありますが、あなたはどの秋がお好きですか。
11月3日(祝、日)からは恒例の「歩こう文化のみち2024」が始まります。やっと訪れた遅い秋を存分に楽しんでいただけるものと思います。
当会では様々な魅力あるイベントを予定しております(展示や特別ガイド)。詳細はチラシ、当会のHP、ブログからご確認ください。皆様のご参加をお待ちしております。
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