今年は梅雨入りしたとはいうものの、当地の雨量は例年の1/4程度とか、その後も真夏日が続き、冷夏の予想はやや外れた感さえする前半です。一方、早くも超大型の台風8号が発生し、日本に向かっているとの報道がされています。
東区は明治以来、陶磁器輸出の発祥地として知られていますが、今回はその貢献者の一人でもある「旧春田鉄次郎邸(主税町3)にある石造物をご紹介します。鉄次郎氏は陶磁器貿易商として成功された方で、邸宅は大正10年、武田五一氏(注1)の設計で建てられたといわれており、洋館と和館で構成されています。現在洋館はフランス料理のレストラン「デュポネ(注2)」として営業しており、見学は出来ませんが和館は、状況に応じて(結婚式がある場合は不可)ガイドさせていただいております。
門を入るとモダンな敷石が目に飛び込んできます。敷石を辿っていくと、昔懐かしい石臼の紋様や様々な形の石が、表情豊かに迎えてくれます。また、落ち着いた垣根や四季の植栽に抱かれた雪見灯籠は、将に日本庭園の風情そのもの、ひと時を楽しませてくれるはずです。
洋館と和館の道案内は春日灯籠が道標(みちしるべ)となっています。やや狭い空間ですが、古き良き時代を知る為には、一見の価値はあると思います。
☆当会では、「火・木・土」の10時から15時30分、ガイドを行っております。東隣の佐助邸にお声かけ下さい。
注1:武田五一は明治後期から昭和初期にかけて活躍した日本を代表する建築家。
注2:お食事は予約となっています。1階内部についてはこちらからご覧いただけます。
春田鉄次郎邸へ・・ | 敷石が優しく誘って |
左←洋館、右→和館へ | 風雅な出迎え |
ガイドの様子 | 当時の懐かしい道具・・ |
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