報告「徳川園とその周辺をめぐる(3回シリーズ)」

「紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘(正岡子規)」

 当地は平年より早い梅雨入りとなり、「散策日和あり、梅雨前線のイタズラあり、梅雨独特の曇天あり」と、天候も紫陽花のように目まぐるしく変化する散策となりました。ふっと「雨にも負けす、風にも負けず、、、」の詩を思い出しました、受講生の皆さんは熱意と真摯な学びの姿勢で、変わる季候も気にかけず活気あふれる講座となりました。質問などにも丁寧に対応され、参加された皆さんの満足気なお顔が印象的でした。受講生の方は、まだまだ興味津々のようで今後への課題も見つけられたのではないでしょうか。

 ①徳川園と黒門周辺は、天候にも恵まれ日本庭園散策には最高でした。菖蒲や紫陽花も咲き始め花を愛で、青紅葉の中をゆったりと散策することができました。また蓬左文庫では学芸員さんの歴史を紐解きながらの詳細な説明に熱心に聴き入っていました。周辺に残る登録有形文化財の説明には、感心したり、納得したり、質問も多く現場を離れがたい様子でした。

 ②徳川園界隈のルーテル教会では建築士さんの専門的な立場からの説明もあり納得の表情でした。雨の中での説明となった片山八幡神社の説明は、教会のご好意で教会内を使用させていただけゆっくり説明できました。関貞寺や了義院でも濃やかなご配慮と寺院にまつわる歴史や宝物の説明を丁寧にしていただきました。今後のガイドにも活かしていけるのではないかと感じました。

 ③大曽根界隈は、戦災の碑やその経緯などを紐解きながら巡り、当時を振り返り「そうでしたね!」「そうでしたか」と思い起こしながらの散策でした。知っている人、ご存知ない方を問わず、和気藹々と時は流れていました。東界寺さんでは御住職さまから歴史や宝物などのお話を聞かせていただき、本堂内も見学させていただきました。

 今回の3講座ともに、散策は普段は見られない宝物や伝承されてきた歴史をじっくり聴くことのできる良い機会であったことと思います。皆様との出会い、ふれあいが今後に繋がっていければいいなと思います。

 当会では皆様のご要望にお応えし「依頼ガイド」も行っております。HP「ガイド」からお進みください

蓬左文庫講義
脇長屋
ルーテル復活教会
関貞寺(伊藤博文の扁額)
了義院(ご住職様の講話)
東界寺本堂
青紅葉に癒されて
紫陽花の七変化!?

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