当会の常駐場所である佐助邸周辺は、昭和60年「町並み保存地区」(注1)に指定されました。この辺りは、江戸時代には300石級の中級武士の御屋敷だった場所で、今でも門・塀・草木に当時を偲ぶことが出来ます。また大正・昭和初期に建てられた近代洋風建築が多く残されていることも、この地の大きな特徴です。今回は主税町筋にあり、江戸時代からずっと時の流れを見守り続けている主税町長屋門と、「鸚鵡籠中記(おうむろうちゅうき)(注2)」を著したことで有名な、朝日文左衛門跡の銘板をご紹介したいと思います。
文化のみち二葉館の西側(前)の道、杉村老松線(桜並木、注3)を北へ進んだ交差点北西角(太閤横)に、「朝日文左衛門邸宅跡」の銘板が昨年設置されました。今、時に話題となる南海東海沖トラフ地震と似ていたと言われる「宝永地震(注4)」についても克明に記載され、専門家の参考にもされているとか・・・。筆まめであったらしく、足かけ27年、約9600日の膨大な日記に、現在では様々な方向から光が当てられているようです。邸宅の痕跡はなく、建造物として当時を窺い知ることは出来ませんが、そんな時代背景と、個性豊かな武士の存在を想像されるのも楽しいのではないでしょうか?
ここから主税町筋を東へ数メートルの場所に、江戸時代から当時のままの位置に残る唯一の長屋門と銘板があります。典型的な中級武士の門で、町奉行平岩家・・幕末には第3師団長の桂太郎(後の内閣総理大臣)の宿舎にもなったと言われています。その後、持ち主は変遷していますが、数百年の間、静かに歴史を道行く人々を見守り続けてきています。気づかずに通り過ぎてしまいがちな銘板、時には足を止めその歴史を辿ってみられては如何でしょうか。(東区HP、尾張名古屋傑物伝、当会資料参照)
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CIMG3926長屋門 CIMG6929長屋門ガイド
長屋門(文左衛門銘板を東へ) 長屋門ガイド
CIMG3930文左衛門パネル CIMG393銘板から主税町筋
文左衛門 屋敷跡 文左衛門銘板から主税町(西へ)
CIMG7817西川 CIMG8665主税町ガイド
佐吉の片腕、西川邸 春田邸ガイド

注1:詳細はこちらからどうぞ(名古屋市東区HP)
注2:人の言ったことを繰り返すオームに託して書いた日記。(18歳から書き始める)
注3:名古屋市内で最初に大寒桜の咲くことで有名。こちらからご覧ください
注4:宝永4年の巨大地震