「東区文化のみちガイドボランティアの会」が名古屋市東区「文化のみち」の魅力を紹介します

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佐助邸あれこれ

明けましておめでとうございます。「時告げ鳥(注1)のしじまに響く鳴き声から新しい年が始まりました(昔の懐かしい原風景が蘇ります)。

 昨年は常駐している旧豊田佐助邸「洋館築後100年記念」「グレートファミリー豊田家の人びと」の展示を行い大変好評を博しました。このため来る2月10日から1ヵ月間、高岳福祉会館(注2)で再展示することになっています。
そんな折り、今年は佐助さんの兄で発明王と言われる「豊田佐吉翁」の生誕150年だそうです。生誕地の静岡県湖西市では、偉大な業績を顕彰する祭りが開催されると報じられています。何か不思議な繋がりを感じました。「雀の巣も構うに溜まる」のことばのように、積み重ねていく大切さを改めて痛感した年始でした。

 佐助邸をじっくり見てみると、所々に兄弟の絆が見えてくると思いますよ。
 ご案内すると必ず「おお〜!」と歓声があがるのは「とよた」の文字と縁起物の鶴亀で表された自然換気口です。このマークは、襖絵やその他にも隠れていますので、上下左右を丹念に探しながらお楽しみ下さい。「トヨタ」のマークの変遷等、興味深いものもまだあると思います。

 今年の酉年に因んで佐助邸の「とり・トリ・鶏・鳥」探しに挑戦してみました。庭には雀、白セキレイ、ツグミ、鳩・・時には飛び込み?でインコが舞い込むこともあり、何とも平和な区域になっています。

 室内では、中国古代の想像上の瑞鳥(ずいちょう)鳳凰(嘴は鶏)が飛び、襖の中で優雅に羽ばたく鶴、見逃しそうな取っ手にも数種類のトリが描かれています。佐助さん達の息吹が感じられるかもしれませんよ。小寒に入った今、時には穏やかな陽光と静寂を求めて、楽しんでみて下さい。

佐吉翁のことば「障子を開けて見よ 外は広いぞ」を実感しながら、大空を悠然と舞い、俯瞰出来たらいいなぁと思います。そして、実りある紙面作りを心掛けたいと思いますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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  鶴亀のマーク(天井)     鳳凰(欄間)
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    襖の中に    鳳凰と飛雲?
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     飛翔・・     見守って

注1:鶏(酉)のこと
注2:名古屋市東区泉2丁目  2月10日〜3月10日まで3階廊下にて展示

徳川園のこのごろ

 今年も残すところ数日となりました。今年の干支「丙申」は形がはっきりする、地が固まる年なのだそうです。そしていろんな意味で「変革の年」とされているとのこと・・「えっ!そうだったの」と改めて今年を振り返ってみました。 課題になっていたHPの刷新に取り組みました。HP作成当初からご指導いただいている、名古屋大学の先生や学生さんの専門知識、適切な助言を得て、まさに変革の年とすることが出来ました。「あっ!変わったね」「分かりやすくなったよ!」のお声かけは何よりの励みになりました。偶然の一致でしたが、ちょっと驚きです。そして来年の「丁酉」は「実る」また、「果実が極限まで熟した状態」をいうとか、ものの本に記されていました。当会の「実り」を信じて一歩一歩着実に進みたいと思います。

 今年の締め括りは、来たるべき厳冬への準備を済ませ、新年への備えも整った徳川園を散策してみました。晩秋の風物詩でもある菰巻・・・ソテツには京都・東京・名古屋各所の特徴ある菰巻が龍仙湖に風雅を添え、また松も昔ながらの手法で腹巻きのように菰巻(注1)が施されていました。
 そして黒門には恒例の徳川家康に因んだ門松(注2)が今年も悠然と構えています。龍門橋も新年を迎えるための衣装直し(塗り替えられた)を済ませ、黒門口、瑞龍亭、四睡庵には、紅白の花餅が華やかな彩りを添えています。木の根元では楚々と吉祥草がさき、水仙、寒椿、椿、サザンカ・・が目を楽しませてくれます。水辺ではマガモやカルガモが羽を休め、慌ただしい師走に、ここだけはそんな風雅な様子をしばしの間、眺められました。
☆徳川園は12月29日から1月3日まで休園。但し、1月2日(月)は開園(注3)。冬ボタンまつりや新年の企画をして皆様のご来園をお待ちしています。

 今年1年お付き合いいただきありがとうございました。皆様どうぞよいお年をお迎えくださいますようお祈りしております。来年も引き続きよろしくお願いします。

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   門松がお出迎え   冬の風物誌・・菰巻
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   瑞龍亭待合(花餅)      灯籠と花餅
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   彩りを添えて   椿とジャノヒゲ
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  足元で静かに    水面に映えて・・

注1:薬を使わない害虫駆除の方法     
注2:こちらからご覧ください
注3:詳細はこちらからどうぞ

佐助邸あれこれ

 師走という文字どおり12月は、あっという間に過ぎようとしています。恒例になった、一年の世相を漢字一文字で表す漢字は「金」が選ばれました。オリンピックでの金メダルラッシュやアメリカ大統領の「金」髪、首都の金銭をめぐる話題などからだそうです。

 私どもの身近にある「金」からの連想で最初に浮かんだのは、佐助邸の襖です。見事な襖絵が各部屋に設えられており、佐助邸の見所の一つです。豪華絢爛ではありませんが、落ち着いた佇まいは往年の佐助さんを彷彿とさせてくれます。奇しくも今年は洋館築後百年を迎えた年でもあり、記念展示も開催されるなど、節目の年でもありました。特に洋館二階にある襖絵には多くの方々が関心を寄せられ、時に感嘆の声も聞かれました。洋と和の織りなす微妙な調和が、独特な空間をつくり出し、それぞれの思いを拡げているように思えました。

 また和館にある襖と取っ手、欄間の調和などを、時にはじっくりとご覧いただくのはいかがでしょう。年齢層ごとに「懐かしいなあ」と正座してゆっくり味わう人、側に寄って「すごいねえ」とじっくり観賞する人、それぞれの感慨も違うようですが、想いは古き良き時代へと繋がっているようです。

 そんなことを考えながら、当会の今年の漢字は何だったろう?「超、挑、進、・・?」と思いを巡らせています。当会も時代の波に乗り遅れないように学びの場の充実、新たなITへの挑戦など・・に取り組み、切磋琢磨し、たとえ僅かでも前進したいと思っています。

☆佐助邸では、「火・木・土」10時から15時30分まで、ガイド係が常駐し、ご案内をさせていただいております。お気軽にお声掛けください。

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  欄間との見事な調和   重厚さを演出
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  部屋を際立たせて   地袋(楚々と・・)
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  築後百年展示(建物)   歴史を紐解いて
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  ピラカンサの花と実   庭園の装い

秋の彩りを求めて

 桜紅葉(さくらもみじ)という言葉をみなさんはご存知でしょうか?桜って紅葉するの?そんな素朴な疑問から・・・晩秋の町を散策してみました。
 名古屋市内で最初に咲くと言われている「オオカンサクラの並木(注1)」、桜は春のものと思いきや、秋にも見事に色づいていました。鮮やかな原色と言うわけにはいきませんが、折からの風にも負けじと多くの葉が揺れていました。「紅葉の 色きわまりて 風を経つ 」(蕪村) の句のような鮮やかな紅葉(もみじ)、イチョウ並木の黄葉(銀杏黄葉)に目を奪われがちですが、少し視点を変えて散策してみると、初紅葉(はつもみじ)、草紅葉(くさもみじ、注2)、満天星紅葉(どうだんもみじ)・・・など日本の美しい言葉の主に出会うことができます。そして足元でも色が織り成す新しい世界を発見することもできます。路の片隅でひっそりと、そして美しく色づく雑草の営みにしばし目を奪われていました。
 友人から落ち葉「袢纏木(はんてんぼく)」の名を聞き、思わず葉を手に拾いあげていました。葉の形が袢纏に似ていることから命名されたユリの木の別名ですが、なるほどと納得、そして感心することしきりでした。ユリの木には、まだまだ他の呼び名もあるようです、みなさんでもお楽しみください。
 季節の微妙な変化、絶妙な呼称、深まりゆく秋、人の感性に一番フイットする時節なのでしょう。 喧騒の中で過ぎる日常ですが、時には心静かに立ち止まって、過ごしてみてはいかがでしょう。

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  桜紅葉(桜並木)   公園を色取って・・
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     満天星紅葉       草紅葉
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   袢纏木も一役    見事なコントラスト

注1:東区泉2丁目と3丁目を隔てる南北の道路 
注2: 雑草類など草木類の紅葉

徳川園のこのごろ

 日本各地から色鮮やかな紅葉の便りが発信されますが、紅葉とは葉にとって散っていくための準備のようです。紅葉の盛りに、色づいた葉が、ハラハラと散る・・・その風情を「紅葉(もみじ)且つ散る」というのだそうです。 
 徳川園は、今、正にその姿が園内のあちこちで見られます。青空に透ける赤・橙・黄・緑・・・、そして複雑な色合いが人びとの目を楽しませ、思わず手に取ってしまうほどの鮮やかさです。

 そんな華やかな彩りの中、薄桃色の可憐な「子福桜」が花を付けていたり、サザンカや寒椿が遠慮がちに咲き始めました。立ち止まってゆっくり眺める人、家族写真を撮る人などなど、園内は夕暮れとともに賑わいを見せておりました。この日は、夜間開園(27日で終了)が開催され、老若男女が点灯の瞬間を待ちわびておりました。そして点灯されたほのかな灯りは幽玄の世界を作り出し、見事なまでの光のコラボレーションに感嘆の声が上がっていました。
 今年は瀬戸市立祖母懐小学校児童の「陶の灯り」の作品が温かく足元を照らしてくれていました。ホッと和む傍らで、一つひとつを鑑賞しながらの談笑される姿が、平穏と平和を象徴しているようで、とても印象的でした。

 昼夜を問わず湖面に描かれる芸術作品は、人びとを郷愁の世界へと誘ってくれます。園内各所で見られる照り映える照紅葉(てりもみじ)を眺めながら、去りゆく秋を楽しんで下さい。
 当会では、毎週金曜日13時から15時30分(受付は15時)定時ガイドを行っております。お気軽にお声かけ下さい。 

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    趣の薄紅葉     水との競演
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     自然の美   子福桜も一役かって
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   幽玄の世界へと    暖色の「陶の灯り」

 

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開館日とガイド実施時間

◆旧豊田佐助邸
月曜日休館(祭日が月曜日なら翌日)
開館時間: 10:00~15:30
ガイド常駐日:火、木、土
◆文化のみち二葉館
月曜日休館(祭日が月曜日なら翌日)
開館時間: 10:00~17:00
定時ガイド: 火、木、土
10:45、13:20の2回
30~40分
◆徳川園
月曜日休園
開園時間: 9:30~17:30
定時ガイド: 金曜日
13:00~15:30

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