「東区文化のみちガイドボランティアの会」が名古屋市東区「文化のみち」の魅力を紹介します
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春爛漫 文化のみちを散策してみませんか

 文化のみちとは、名古屋の歴史的な遺産の宝庫といわれる名古屋城から徳川園にいたる一帯をいいます。今回は文化のみちの“はる”を辿って見たいと思います。 

 名古屋城は、ただ今「名城桜まつり」を開催中で、恒例のライトアップも行われています。(4月9日まで)
 市政資料館ではトウカイサクラ、ソメイヨシノ等々の数種類の花とモダンな建物とが見事に調和しています。桜の下で昼食をとる会社員風の人の姿も見られます。そんな時、新しい品種の幼木を見つけました。市政資料館の北側フジ棚近くに「啓翁桜(ケイオウサクラ」が植樹されていて、気品ある花を咲かせていました。
 主税町公園から主税町記念堂へと歩を進めていますと、萌えだした若葉の緑と花々が、春風の中でささやき合っているかのようでした。

 橦木町にある山吹小学校沿いの桜並木は人びとの足を止め、その下をゆっくり観賞され、撮影ポイントを探す人びとは思わず笑顔になり、明るい会話が交わされていました。
 主税町でも塀越しの木々が新緑と花が競演、足元では満開のチューリップやレンギョウが至福の時を提供しています。
 白壁では桜、ハクモクレン、アカメなどが道行く人にそっと語りかけてくれます。
 文化のみち二葉館では、桃介ゆかりの三色桃が咲き始めました。何となく心がウキウキとしてきます。

 ちょっと足を延ばして徳川園へ。黒門からはトウカイザクラが優雅に咲き誇り、美術館への道案内をしてくれています。この地はまさに”はるらんまん”です。
 ゆっくり・・まったり・・長閑な春を楽しんではいかがでしょうか。
 当会では、皆様のご要望に合わせて依頼ガイドを行っております。詳細はガイドからお進み下さい。

  青空に悠然と(名城)      気品高く
   市政資料館と桜    橦木町の桜並木
   主税町を彩って    白壁に趣を添えて
   二葉館の三色桃  優しくお出迎え(徳川園)

「銘板を訪ねて」・・展示のお知らせ・・

東区にまた一つ新しい銘板が設置されました。市電が走っていた昭和40年代の風景を紹介するものです。場所は矢田南4にある矢田第2公園、名城大学ナゴヤドーム前キャンパスの直ぐ西側です。遙かむかしから現在に至るまでの時の経過を、遺跡を知り新たな建造物を確認しながら、目まぐるしい変遷を辿ることが出来ると思います。

 暫くキョロキョロと当時を想像しながら周囲を眺めていますと、「どうしたの?」との声、銘板に書かれた当時の様子を尋ねると「昔はね、あそこにはこんなお店があって、まだ田園風景の広がる静かな所でしたよ・・」と当時の様子を懐かしそうにお話ししてくださいました。

 交通網一つをとっても、市電から地下鉄(名城線)へ、JR大曽根駅からは「ゆとりーとライン」も走る町へ変遷しています。そして近代的な建物ナゴヤドームの地下には、「ナゴヤドーム前矢田」行きの電車を収容し点検する巨大な地下車庫があるそうです。興味津々の私と、当時から近くに居を構えて見えているおじさんとの会話に、道行く人も立ち止まり「そうそう」と相槌、ひとしきり“話”の輪ができ貴重な時間になりました。

 現在当会では、「東区・街並み 今とむかし」のパネル展示を企画し、現在準備中です。来る4月25日(火)から5月7日(日)まで、市民ギャラリー矢田において開催を予定しています。これは文化小劇場、セレクトシリーズと連携で行うものです。
 この展示は数年前にも開催しましたが、大変好評で大勢の方々から貴重なお話を伺い、当会にとっても大きな学びの場となりました。今回は、以前の展示に新作品も加え一段と充実させ、皆様との出会い、ふれ合いの場所となることを念じて奮戦中です。

 記憶の中の大切な「あんな話・こんな話・そんな話など・・」を語り合いませんか。それが未来へ語り継がれ、やがて大きな遺産となるのでしょう。
 いつの日か新旧の融合された町並みが整い、この地の歴史と伝統が、永く語り継がれていくことでしょう。
 皆様のお越しをお待ちしています。

    名城大と銘板     懐かしい市電
むかし・・むかし・・  今はゆとりーとライン
  どんな変遷かな??   近代的な建造物に
    悠然として   町を彩るコブシ

早春賦

 日一日と陽射しに強さを感じるのは、間もなく啓蟄を迎えるという嬉しさからでしょうか。とは言え、「春は名のみの 風の寒さや・・・」とあるように、不意に流れる北風は冷たいものがあります。この歌はモーツアルトの「春への憧れ」に曲想が似ているとか、興味のある方は併せて聞いてみてはいかがでしょうか。そして早春の頃の季節感をまさに言い当て、春告げ鳥(ウグイス)の鳴くのが待ち遠しいです。春告げ草の別名があるというウメの便りはどんどん届いていますので・・・

 散策の途中に空を見上げると、透明度の高い青空にぽっかり「わた雲」が浮かんでいました。視線を落とすと、足元には草花が芽吹きはじめ、その中でも「たんぽぽ」の黄色は一際目立ちますが、傍らではハコベやナズナ(ぺんぺん草)が白い顔を覗かせています。垣根越しに、ほのかに匂うロウバイやウメやマンサクに引き寄せられ、思わずシャッターを押していました。

 東橦木公園(東区筒井)のカワヅサクラ(注1)は早くも見ごろを迎えています。同じ東区でも大曽根駅周辺のカワヅサクラは咲き始めたばかりで、環境の違いは時期を微妙に変えているようです。道行く人々も心待ちにされていたのでしょう、暫く立ち止まって見つめてみえました。

 徳川園では、今は冬ボタン、ウメ、ボケ、アセビなどが競って咲いています。ミツマタ、フッキソウの春待ち顔の芽吹きもあり、間もなく素晴らしい花の祭典の時が訪れるのでしょう。
 龍仙湖では今まで冬眠していた?鯉が悠々と泳いでいました。やはり水も温(むる)み始めているのでしょう。そして湖面の陽だまりではカルガモ、マガモ、オオバンが仲良く羽根を休め、穏やかなひとときを満喫しているかのようでした。

 時にはゆっくりと、規則正しく訪れる自然の営みを眺められてはいかがでしょうか。思いがけない出会いが待っているかもしれませんよ

カワヅザクラ 東橦木公園は見頃  満開のロウバイ
佐助邸のウメ  建中寺(紅梅) 徳川園(白加賀)
 仲良く・・  空に向かって  彩りを添えて

注1:東区制100周年を記念して昭和20年4月1日に植樹されたもの
   東橦木公園については、こちらからもどうぞ

文化財を訪ねて・・文化のみち二葉館

 国の「登録有形文化財」に登録されている「文化のみち二葉館」において、「ふたばの日(注1)」の催事が開かれました。このイベントも今年で12回目となり、朝早くから長蛇の列ができ、皆さんの関心の深さを窺い知ることができました。
 館内では、貞奴さん愛用の雛人形や着物コレクションに、感嘆の声が聞かれ、興味津々の様子でした。「これは?」「すごいねえ!」「手書き?えっ本当なの」などの感嘆の声があちこちで聞かれ、しばしば人だかりが出来ていました。こんな状況の下、当会メンバーのガイドは一層熱を帯びているようでした。

 大広間で行われた「和三昧」では、名古屋の伝統芸能「正調名古屋甚句」の中、本邦初公開となる貞奴さん愛用の三味線で「貞奴甚句」が演奏されることを知ると、会場からは一斉に歓声が沸き上がりました。フッと貞奴さんの姿がダブったのは私だけでしょうか?

 舞踊ではしっとりと舞う姿に魅了され、落語の語り口に大きな笑いの渦が波打っていました。「マリンバ」演奏では、明るく楽しいメロディに老若男女が拍子を取りながら、楽しまれる様子はとても微笑ましく、皆さんの笑顔が印象的でした。和と洋の素晴らしいコラボレーションに、誰もが至福の時を過ごされたのではないでしょうか。

 また、3月26日まで「没後10年 エッセイから読み取る素顔の城山三郎」展を開催しております。普段見られない資料やゴルフ道具なども展示され、新しい城山三郎さんに会えるかもしれませんよ。

 3月11日には、名古屋で最初に咲くといわれる桜並木を楽しむ企画「早咲き!桜みちまつり2017」も開催されます。一歩一歩、春の足音が近づいてきているのでしょう、「はる」の響きに、肌を刺す風も心なしか和らいできているように感じますが、いかがでしょう!!
 二葉館の歴史やイベント詳細についてはこちらからご覧ください。

CIMG7001列 CIMG7026格式の高い一揃え
  早くから列が・・・   格式の高い一揃え
CIMG7003羽織 CIMG7120満員御礼?!
     羽織と帯    満員御礼?!
CIMG7092貞さんの三味線 CIMG7099端唄
 貞奴愛用の三味線紹介     端唄・甚句演奏 
CIMG7111舞踊 CIMG7078落語
    妖艶な舞   笑いの渦が・・・

 注1:平成17年(2005)2月8日開館。会館の愛称「二葉」と語呂が合うことから「ふたばの日」として毎年催事を開催している

 

 

 

 

文化財を訪ねて 長久寺庚申塔

 白壁町三丁目にある長久寺に「名古屋市指定文化財(有形民俗文化財)」の庚申塔があると聞き訪ねてみました。
 文化財には、以前ご紹介しました県庁・市庁舎・市政資料館のような「国指定重要文化財」、その他「県指定文化財」「市指定文化財」などがあり、またそれが細分化され登録されています。東区にも多岐に亘る貴重な文化財が指定され保存されています。

 長久寺は清洲越しのお寺で、名古屋城の鬼門鎮護の役として城から東北に据えられたそうです。遡れば松平忠吉が武蔵国忍城で城主であった頃に祈願所とされたのが始まりとのことで、その後も歴代藩主から手厚い保護を受けていたそうです。本尊は木像不動明王像で、智澄大師円珍(空海の甥)の作と伝えられています。明治4年には、藩廰(はんちょう)の布告により、名古屋市内では初めて小学校となった由緒あるお寺のようです。
 また、川上貞奴は二葉御殿(注2)仏間に祀っていた不動尊を、長久寺に寄進しているそうです。

 惣門(山門)は清洲城の裏門が移建されたものといわれ、これも「市指定文化財」となっていて、構造形式は三間薬医門に属するものとのことです。
 この長久寺の前庭中央に、目指す庚申塔はありました。祠の中央には頭の尖った石碑に青面金剛(本尊)が、うずくまった鬼の上に立ち、勇ましい顔をして三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)を従えて立っています。この庚申塔は、庚申信仰(注1)の伝わり方を示す資料として、昭和53年4月27日に指定されています。また刻銘に寛文8年(1668)武州上之町とあり、台座には8人の名前が彫られていますが、永い間、風雨に晒された為、はっきり解読する事は難しい状態でした。
 空襲被害も免れ、惣門(山門)、庚申塔、本堂は当時の建物が今も残る貴重な寺院であることも知りました。御朱印をいただきながら、貴重なお話を伺うこともでき、折からの寒さも忘れさせてくれた冬の1日でした。(長久寺庚申塔の縁起・案内書、ひがし見聞録、名古屋市暮らしの情報参照)

CIMG6766山門 @CIMG6774本堂
  清須越しの惣門       本堂
CIMG6772庚申塔 @CIMG6780庚申アップ
    庚申塔  青面金剛、三猿
@CIMG6775大師堂 @CIMG6777お地蔵様
    大師堂  境内にはお地蔵様が・・

注1:庚申待(こうしんまつり)の謂われは、人間の腹の中にいる虫が、庚申の夜、天の神に罪禍を告げないように、庚申様の前に集まって朝まで語り明かし、災厄を避けるというもの
注2:現在は文化のみち二葉館(東区橦木町3)として移築、復元されている。詳細はこちらからどうぞ

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開館日とガイド実施時間

◆旧豊田佐助邸
月曜日休館(祭日が月曜日なら翌日)
開館時間: 10:00~15:30
ガイド常駐日:火、木、土
◆文化のみち二葉館
月曜日休館(祭日が月曜日なら翌日)
開館時間: 10:00~17:00
定時ガイド: 火、木、土
10:45、13:20の2回
30~40分
◆徳川園
月曜日休園
開園時間: 9:30~17:30
定時ガイド: 金曜日
13:00~15:30

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