町の話題
折々の花5”春爛漫”
「美しき 春日こぼるる 手をかざし(中村汀女)」
春分も過ぎ太陽の恵みを感じながら、豊かな自然の中で育まれる日本の貴重文化や風土に触れてみませんか。
「春分の日」とは「自然をたたえ、生物を慈しむ日」とされているそうです。季節は決まった順序で移り変わり、植物それぞれの持つリズムで流れていくようです。芽吹き始めた木々や、咲き始めた花の香りを探しに出掛けてみませんか。今回は、徳川園から建中寺を経由し、東区の花巡りをしてみました。
お知らせ「早咲き!桜みちまつり」と雛巡り
二十四節気の雨水も過ぎ、日に日に春の息吹も強まり、足元の草花や樹木の枝先に薄緑に色づく芽が見られるようになりました。
名古屋で最も早く咲くといわれる「オオカンザクラ」の並木道が近くにあります。コロナ禍で暫く中止されていましたが、今年は「桜みちまつり」が開催されます。老若男女を問わない全員参加型の楽しい企画です。
日時:3月12日(土)10:00〜15:00 雨天決行(詳細は各所配布のチラシでご確認下さい)
この雨水に雛人形を飾るのには良い日とされているそうで、文化のみち(注1)雛巡りも(シールラリー)3月6日(日)まで開催されています。もうすぐ本格的な春・・ゆっくり、まったり散策してみてはいかがでしょう。
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伝説の足跡を訪ねて6「へちまの薬師様」東充寺
東充寺は東区(東桜2)にある西山浄土宗のお寺で、別名「へちま薬師」とか「お薬師さん」と呼ばれて親しまれています。
へちま薬師と呼ばれるようになった由来は、今から250年くらい前(江戸時代)のことです。当時の住職、温空上人が托鉢の途中急に疝気に襲われ心の中で薬師如来のご加護を念ずると、一人の老僧が現れ、今に伝わる「へちま加持の秘法」を伝授された事によるものです。この秘法をありがたく思われた上人は、この秘法を持って世の人々の病苦を取り除かれたと伝えられています。それから、お寺には「へちま」を持って大勢の人がお参りに来るようになったそうです。縁日は8日で、一寸ほどの「へちま」で、痛いところをさすり、身代わり薬師様に悪いものを身代わりしていただくのです。
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ひとりある記6「白山神社(どんど焼き)」
「どんど焼き どんどと雪の 降りにけり(小林一茶)」
1月14日に白山神社(矢田2)において、日本の伝統行事である「どんど焼き」が行われると知り出かけました。前夜は雪が舞い銀世界を想像しましたが、午前からうららかな日和でした。道路や陰地には雪が残っていたものの、境内は綺麗に掃き清められ、行事は氏子さんたちによって厳粛に執り行われました。
神社の祭神は菊里姫命(きくりひめのみこと)と天照皇大神(あまてらすおおみかみ)です。白山神社は愛知県に30社以上あると言われ、日本でも1位だそうです。愛知県神社名鑑に創建は明らかではありません。古くは隣の漸東寺境内に鎮座していましたが、神明社の現境内に遷し合わせ祀られ、明治5年、村社に列格したと記されています。
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