報告「じっくりお寺見学」

 去る4月28日(金)、5月12日(金)、ガイドツアー「じっくりお寺見学」2回講座を行いました。今回は題名の通り、“じっくり”ご住職さまのお話や寺宝を拝見できる企画となりました。通常は見られない寺宝や寺院にまつわる「あんな話、こんな話」に参加の皆さまは、感心したり驚嘆したり・・熱心に聞き入っておりました。寺院を後にする頃には満足げな表情に有意義なひと時であったことが窺えました。

【1回目】は建中寺のみの見学でしたが、蜜の濃い見学会となったと思います。ここは尾張徳川家の菩提寺で、数百年にわたる歴史を紡ぎ続けており、多岐にわたる貴重な遺産が継承されています。今回は寺院のご厚意で一極集中の取り組みに挑戦いたしました。重厚さと荘厳さを感じつつ、歴史を深掘りできたのではないでしょうか。
当日はご住職さまのご厚意で、開山堂や経蔵、源正公廟など普段は見られない箇所もじっくり見学できたことは、大変貴重な体験となったことでしょう。

 この日は法然上人の御忌法要のため、本堂正面でご本尊様と同時に見ることができました。このような巡り合わせにも感謝したいですね。歴史を十分堪能し嬉しい経験をされたのではないでしょうか。

 【2回目】は「情妙寺とその界隈」でした。こちらは桜通線「車道」から出発し、要石(御神体)で有名な「物部神社」から、今は公園として名前だけ残る「城番町筋」、「東矢場町(もとは指矢場があった)」を経て、今回の寺院見学の情妙寺へと進みます。“アジサイ”や軒先で咲く可憐な花々に癒されつつ、静かで豊かな町並みを進みます。

 情妙寺は、家康の菩提を弔うために位牌所として、茶屋新四郎長吉が建立した寺院です。ご住職様の丁寧かつ軽妙な語り口に皆さんからは時折、笑い声も聞かれる和やかな雰囲気の中で講話が進みました。まだまだお話は尽きないようでしたが、次の宝物公開に皆さんの目が輝きました。じっくり見入る人、写真撮影をする人(許可)、それぞれの体験を十分されたことでしょう。

山車で有名な湯取り車納庫で、勇壮な山車揃えや歴史を紐解き、自然院、筒井商店街を懐かしみながら、コンクリートづくりでは名古屋市内で一番古い校舎の筒井小学校に移りました。「今親鸞」と呼ばれる清沢満之は筒井小の第1回の卒業生で、南門には彼の記念碑が、新緑の中で今も子供達を静かに見守っています。
両日とも天候に恵まれ薫風の中、時空を超えた古への春の旅を楽しまれたのではないでしょうか。

*当会では、皆様のご要望に応えられるよう依頼ガイドも行っております。
詳細はHP「ガイド」からお進みください。

建中寺本堂
丁寧に説明を・・
建中寺ガイド
格天井
地下鉄車道から出発
情妙寺ご住職様の講話
湯取車(名古屋型で最古)
自然院(相応寺末寺)

 

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