報告2「東生涯まつり」・「NEM講座2」

「山粧う 人も装う おのづから(山口青邨)」

コロナ禍から解放されて人々の目も外へと向き始め、澄み渡る空には秋の雲がゆったりと流れています。薄紅葉や草紅葉があたたかで明るい“秋”を演出し始めました。

そんな秋を楽しむ「行ってみよう!見てみよう!やってみよう!」を合言葉に、去る10月28日・29日(土・日)の両日、東生涯学習センターまつりが開催されました。センターで学ぶ人々の交流と発表の場となっていますが、ゆったりと静かに時を楽しむ場となっていました。

“秋”といえば「食欲の秋」「芸術の秋」「読書の秋」などが連想されますが、ここでは、これらを一挙に味わえる贅沢な場になっていました。

 当会では同センター3階体育室で「読書・芸術の秋」に合わせて展示と冊子販売を行いました。じっくり、ゆっくり味わいながら読む人、説明を聞く人、やっぱり冊子を購入してゆっくり読みますと言われる方と、千差万別でしたが「みんな違って みんないい」ですね。
 手作りコーナーや体験コーナー、特に「プラレールで遊ぼうコーナー」は小さなお子さんが夢中に取り組み、その姿は活気に溢れていました。その昔の我が家も同じだったなあと、懐かしく思い出されました。

 2階では成果発表のダンスパフォーマンスや男性合唱、マジック、吹き矢など、活気溢れる演目が繰り広げられていました。うっとり聞く人、手拍子で参加する人と一喜一憂しながらと楽しみ方は様々でした。久しぶりと思える明るい笑い声が印象的でした。

1階では恒例になっている、手作りの炊き込みご飯やパン・クッキー販売で、常に人だかりができていて、関心の高さが窺えました。ゆっくり眺められる展示作品もあり、秋の1日をそれぞれに楽しまれたことでしょう。

 当会ではNEM講座の第2回(連続講座)として「絵図を片手に東寺町歩く」を29日(日)に行いました。概要説明から始まりましたが、皆さんの真摯に取り組む姿勢に共に学びあう大切さを実感しました。

 ここは名古屋城と城下町が作られた際、城の東方の守りとして置かれた東寺町です(南方は大須一帯の南寺町)。清須にあった寺を中心に、近隣からも寺院が引っ越してきました(清須越し)。駿河道(飯田街道)に沿って多くの寺院が設置されましたが、高岳院や貞祖院のように街道筋の要所には尾張藩ゆかりの寺が設けられました。都心のど真ん中に、今なお往時を物語るように、寺院が点在しています。戦災やその後の戦災復興事業で、墓地が平和公園に集められその広い跡地が道路やビルに変わり大きく変遷しています。(ひがし見聞録参照)

変遷の“なぜ”を確認しながらの有意義な寺院巡りであったように思います。「これは?」の質問には丁寧に説明し「ええっ?そうなんだ」と納得する場面もあり、活発な意見交換の場になることもありました。また寺院に依っては、本堂を公開していただけたり、普段見られない庭園を見学させていただける貴重な体験もありました。爽やかな秋と学びを満喫できたのではないでしょうか。  

皆さんの満足げな優しい笑顔が印象的でした。『また、参加したいです』の言葉は、今後の大きな励みへ繋がっていくと思います。

爽やかな秋晴れに恵まれて
見所満載の展示作品
ガイドの様子
懐かしい貴重な建物も・・
歴史を紐解いて(安斎院)
名前の謂れは・・(含笑寺)
清新な西蓮寺境内
厳粛に・・浄蓮寺

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