「東区文化のみちガイドボランティアの会」が名古屋市東区「文化のみち」の魅力を紹介します

豊田佐助邸

豊田佐助邸のイメージ

自動織機の豊田佐吉の三弟豊田佐助の住居です。
火曜日、木曜日、土曜日の10:00から15:30まで常駐ガイドをしています。

文化のみち二葉館

文化のみち二葉館のイメージ

ここには、日本の女優第一号の川上貞奴と電力王福沢桃介が暮らしていました。
火曜日、木曜日、土曜日の10:45と13:20の2回。定時ガイドをしています。

徳川園

徳川園のイメージ

2005年万博の前年11月に開園された「池泉回遊式」の大名庭園です。
金曜日の13:00から15:30まで常駐ガイドをしています。

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イベントのお知らせⅢ

 梅一輪 一輪ほどの 暖かさ 旧豊田佐助邸(注1)の前庭にも紅白の梅がほころび、メジロやスズメなどが戯れ、長閑なひとときが出現しています。
 縁側を少しだけ強くなった陽射しが照らし、ポカポカの陽だまりが「何とも懐かしい」と来邸の方々からの声も聞かれるようになりました。
 でも時には、冷暖房になれた小学生たちの社会科見学の際に、「当時、今のような冷暖房設備はなかったんだよ」の説明には「えっ!」と一瞬は驚きの表情になるのです。そこで「無双連子窓(注2)、夏障子(注3)、蚊帳を使った当時の生活の知恵に、興味津々で目が輝き始めるようです。この子らの熱心にメモをしたり質問したりする姿を見ると、当会が少しは役立っているのかと、嬉しくなってきます。こんな機会を通して、貴重な地域の歴史や、建造物の存在が将来に引き継がれていくことは嬉しいことです。

 そんな大正浪漫の残る佐助邸ですが、遂に洋館築後100周年となり、昨年11月3日「歩こう文化のみち」の企画では、100周年記念展示を開催させていただきました。大変好評でしたので、現在高岳福祉会館(泉2)3階廊下において、3月10日(金)まで再展示をしております。
 去る2月10日(金)には「旧豊田佐助邸洋館築後100周年記念展 グレートファミリー豊田家の人々」と題して講演会を行いましたが、大勢の方々にご参加いただき、その関心の深さを知りました。見逃された方は、是非展示をご覧いただき、当時の貴重な建物やグレートファミリーの歩みを佐助邸で体感してみてください。今までとちがった豊田家ファミリーの一面が見えてくるかもしれません。

 また、3月11日には「早咲き!桜みちまつり2017」も開催されます。当会では「文化のみち二葉館」「橦木館」のガイドをさせていただきます。

 そして、「名古屋お屋敷巡り 4館スタンプラリー」が、3月8日(水)から3月26日(日)まで開催されます。旧豊田佐助邸もその内の一つに含まれていますので、貴重な遺産でもある建造物のスタンプラリーを楽しみながら、一昔前の鼓動を感じてみて下さい。

    春の足音?!            波型無双連子窓
    真剣な眼差し   夏障子って?・・
     講演の様子   展示を興味深げに
     高岳展示の案内 御屋敷めぐりのお知らせ

注1:認定地域建造物資産に認定されている
注2:換気を目的として、雨戸の一部や和風建築の台所の欄間などに用いられる
注3:夏場の日差しを遮ると同時に、通風を得るという我が国の高温多湿気候に対処した建具「簾戸、葦度ともいう」(注2,3は木造建築用語辞典参照)

文化財を訪ねて・・文化のみち二葉館

 国の「登録有形文化財」に登録されている「文化のみち二葉館」において、「ふたばの日(注1)」の催事が開かれました。このイベントも今年で12回目となり、朝早くから長蛇の列ができ、皆さんの関心の深さを窺い知ることができました。
 館内では、貞奴さん愛用の雛人形や着物コレクションに、感嘆の声が聞かれ、興味津々の様子でした。「これは?」「すごいねえ!」「手書き?えっ本当なの」などの感嘆の声があちこちで聞かれ、しばしば人だかりが出来ていました。こんな状況の下、当会メンバーのガイドは一層熱を帯びているようでした。

 大広間で行われた「和三昧」では、名古屋の伝統芸能「正調名古屋甚句」の中、本邦初公開となる貞奴さん愛用の三味線で「貞奴甚句」が演奏されることを知ると、会場からは一斉に歓声が沸き上がりました。フッと貞奴さんの姿がダブったのは私だけでしょうか?

 舞踊ではしっとりと舞う姿に魅了され、落語の語り口に大きな笑いの渦が波打っていました。「マリンバ」演奏では、明るく楽しいメロディに老若男女が拍子を取りながら、楽しまれる様子はとても微笑ましく、皆さんの笑顔が印象的でした。和と洋の素晴らしいコラボレーションに、誰もが至福の時を過ごされたのではないでしょうか。

 また、3月26日まで「没後10年 エッセイから読み取る素顔の城山三郎」展を開催しております。普段見られない資料やゴルフ道具なども展示され、新しい城山三郎さんに会えるかもしれませんよ。

 3月11日には、名古屋で最初に咲くといわれる桜並木を楽しむ企画「早咲き!桜みちまつり2017」も開催されます。一歩一歩、春の足音が近づいてきているのでしょう、「はる」の響きに、肌を刺す風も心なしか和らいできているように感じますが、いかがでしょう!!
 二葉館の歴史やイベント詳細についてはこちらからご覧ください。

CIMG7001列 CIMG7026格式の高い一揃え
  早くから列が・・・   格式の高い一揃え
CIMG7003羽織 CIMG7120満員御礼?!
     羽織と帯    満員御礼?!
CIMG7092貞さんの三味線 CIMG7099端唄
 貞奴愛用の三味線紹介     端唄・甚句演奏 
CIMG7111舞踊 CIMG7078落語
    妖艶な舞   笑いの渦が・・・

 注1:平成17年(2005)2月8日開館。会館の愛称「二葉」と語呂が合うことから「ふたばの日」として毎年催事を開催している

 

 

 

 

文化財を訪ねて 長久寺庚申塔

 白壁町三丁目にある長久寺に「名古屋市指定文化財(有形民俗文化財)」の庚申塔があると聞き訪ねてみました。
 文化財には、以前ご紹介しました県庁・市庁舎・市政資料館のような「国指定重要文化財」、その他「県指定文化財」「市指定文化財」などがあり、またそれが細分化され登録されています。東区にも多岐に亘る貴重な文化財が指定され保存されています。

 長久寺は清洲越しのお寺で、名古屋城の鬼門鎮護の役として城から東北に据えられたそうです。遡れば松平忠吉が武蔵国忍城で城主であった頃に祈願所とされたのが始まりとのことで、その後も歴代藩主から手厚い保護を受けていたそうです。本尊は木像不動明王像で、智澄大師円珍(空海の甥)の作と伝えられています。明治4年には、藩廰(はんちょう)の布告により、名古屋市内では初めて小学校となった由緒あるお寺のようです。
 また、川上貞奴は二葉御殿(注2)仏間に祀っていた不動尊を、長久寺に寄進しているそうです。

 惣門(山門)は清洲城の裏門が移建されたものといわれ、これも「市指定文化財」となっていて、構造形式は三間薬医門に属するものとのことです。
 この長久寺の前庭中央に、目指す庚申塔はありました。祠の中央には頭の尖った石碑に青面金剛(本尊)が、うずくまった鬼の上に立ち、勇ましい顔をして三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)を従えて立っています。この庚申塔は、庚申信仰(注1)の伝わり方を示す資料として、昭和53年4月27日に指定されています。また刻銘に寛文8年(1668)武州上之町とあり、台座には8人の名前が彫られていますが、永い間、風雨に晒された為、はっきり解読する事は難しい状態でした。
 空襲被害も免れ、惣門(山門)、庚申塔、本堂は当時の建物が今も残る貴重な寺院であることも知りました。御朱印をいただきながら、貴重なお話を伺うこともでき、折からの寒さも忘れさせてくれた冬の1日でした。(長久寺庚申塔の縁起・案内書、ひがし見聞録、名古屋市暮らしの情報参照)

CIMG6766山門 @CIMG6774本堂
  清須越しの惣門       本堂
CIMG6772庚申塔 @CIMG6780庚申アップ
    庚申塔  青面金剛、三猿
@CIMG6775大師堂 @CIMG6777お地蔵様
    大師堂  境内にはお地蔵様が・・

注1:庚申待(こうしんまつり)の謂われは、人間の腹の中にいる虫が、庚申の夜、天の神に罪禍を告げないように、庚申様の前に集まって朝まで語り明かし、災厄を避けるというもの
注2:現在は文化のみち二葉館(東区橦木町3)として移築、復元されている。詳細はこちらからどうぞ

文化財を訪ねて 「愛知県庁本庁舎」

 大寒(1月20日)も過ぎ一年でも一番寒い頃となり、冷気のみでなく肌を刺す伊吹おろしが厳寒を印象づけています。そんな寒波に負けまいと、当会の熱気溢れる見学・研修会を国指定重要文化財でもある「愛知県庁本庁舎」で行いました。

 県庁舎は、名古屋城、市役所(注1)と共に観光客の人気スポットで、これらが隣接し建ち並ぶ景観は見事で、思わずシャッターを押したくなると思います。

 この愛知県庁本庁舎、外観は城郭風の屋根を載せた帝冠様式で一際目を引き、外壁は白の花崗岩貼、黄褐色のタイルの使用は愛知県が陶磁器どころであるいうことを示しているのだそうです。何気なく見ていた建物が、本当は愛知県を象徴するに相応しい格調高い建物であったことを知り、感銘を受けつつ納得しました。
 正面玄関には一般的に見られる中央階段はなく、一瞬目を疑いましたが、これは執務の利便性に重きを置いたもので、「日の字」になっているということでした。整然と置かれているものの細部に目を向けると、どれもが一工夫されていることを実感出来るのではないでしょうか。ご案内してくださる職員の方からの濃やかな説明の一つ一つを噛みしめながら、「ここにはどんなことが隠されているのだろう?」と期待は膨らみ、いつしか必死に聞こうとしている自分がいました。
 議場では議長や議員の気分を味わい、正庁の今昔(注2)の詳細を知り、その昔を想像してしまいました。知事室は竣工当時からこの場所にあり、天井や柱上部には花や植物などの装飾が施されていました。また防災対策本部では、県民のための様々な取り組みを丁寧に説明いただき、今問題提起されている「東南海沖地震」への不安も少し軽減したような気がしました。県民の安心、安全を考え、目立たない所で続けられている真摯な努力を垣間見た思いがしました。
 創建当初から変わらぬ外見、その中で新たなものへ懸命に取り組む姿がある美しい建造物であることを実感しました。

@CIMG6815正面 @CIMG6871屋上から @CIMG6869市庁舎、県屋上から
  愛知県庁舎    屋上から  屋上から(市庁舎)
@CIMG6909知事室 @CIMG6825議場 @CIMG6845防災対策本部
  知事室   議場    防災本部
@CIMG6897創建当時の丸窓と窓飾り @CIMG6887壁の彫刻飾り文様 CIMG6920正面玄関から
 丸窓と窓飾り   彫刻飾り  正面玄関から

注1:市庁舎の様子はこちらからもご覧いただけます
注2:創建当時は正庁でしたが、平成14年から26年は災害対策本部として使用、その後自治センターにその機能が移され、平成27年に正庁へ復活した

佐助邸あれこれ

明けましておめでとうございます。「時告げ鳥(注1)のしじまに響く鳴き声から新しい年が始まりました(昔の懐かしい原風景が蘇ります)。

 昨年は常駐している旧豊田佐助邸「洋館築後100年記念」「グレートファミリー豊田家の人びと」の展示を行い大変好評を博しました。このため来る2月10日から1ヵ月間、高岳福祉会館(注2)で再展示することになっています。
そんな折り、今年は佐助さんの兄で発明王と言われる「豊田佐吉翁」の生誕150年だそうです。生誕地の静岡県湖西市では、偉大な業績を顕彰する祭りが開催されると報じられています。何か不思議な繋がりを感じました。「雀の巣も構うに溜まる」のことばのように、積み重ねていく大切さを改めて痛感した年始でした。

 佐助邸をじっくり見てみると、所々に兄弟の絆が見えてくると思いますよ。
 ご案内すると必ず「おお〜!」と歓声があがるのは「とよた」の文字と縁起物の鶴亀で表された自然換気口です。このマークは、襖絵やその他にも隠れていますので、上下左右を丹念に探しながらお楽しみ下さい。「トヨタ」のマークの変遷等、興味深いものもまだあると思います。

 今年の酉年に因んで佐助邸の「とり・トリ・鶏・鳥」探しに挑戦してみました。庭には雀、白セキレイ、ツグミ、鳩・・時には飛び込み?でインコが舞い込むこともあり、何とも平和な区域になっています。

 室内では、中国古代の想像上の瑞鳥(ずいちょう)鳳凰(嘴は鶏)が飛び、襖の中で優雅に羽ばたく鶴、見逃しそうな取っ手にも数種類のトリが描かれています。佐助さん達の息吹が感じられるかもしれませんよ。小寒に入った今、時には穏やかな陽光と静寂を求めて、楽しんでみて下さい。

佐吉翁のことば「障子を開けて見よ 外は広いぞ」を実感しながら、大空を悠然と舞い、俯瞰出来たらいいなぁと思います。そして、実りある紙面作りを心掛けたいと思いますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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  鶴亀のマーク(天井)     鳳凰(欄間)
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    襖の中に    鳳凰と飛雲?
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     飛翔・・     見守って

注1:鶏(酉)のこと
注2:名古屋市東区泉2丁目  2月10日〜3月10日まで3階廊下にて展示

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