「東区文化のみちガイドボランティアの会」が名古屋市東区「文化のみち」の魅力を紹介します
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花情報

徳川園のこのごろ

 清涼を求めて庭園内をゆっくり散策してみました。この日は丁度、人前結婚式も行われ、お福分けを戴けるという幸先の良いスタートとなりました。
 瑞龍亭近くでは、鹿威しやつくばいなどから流れ落ちる澄んだ水の音に癒され、茶室から一望できる龍仙湖、緑地保全地区の風景は、水彩画を思い出させてくれ、贅沢な寛ぎのひとときを作ってくれました。
 龍仙湖では水辺で戯れる鳥と錦鯉の動、スイレンの周りを静かに揺らす波の静、夏休みの最後を楽しむ子供の歓声があたりに響き渡っていました。そして里山ではスイフヨウが太陽に向かって大きく咲いていました。スイフヨウは、朝に白く咲き、時間とともにピンク色に変化し、夕方から翌朝にかけて赤くなって花を終えます。その色合いの変化は“酔っ払っている”ように見えることから酔芙蓉(スイフヨウ)と呼ばれています。
 大曽根の瀧から虎の尾に進むと、いつもは気づかない所から、チッチッチッ、ジィージィーと鳴く虫の音、遠くの瀧から流れる水も、この辺りではサラサラと流れるせせらぎに変わっています。街の喧騒を忘れ思わず足を止めてしまう、至福のひとときを過ごすことも出来ます。行き交う人々との自然に交わされる挨拶や「この花は何?」「静かね、心が休みますね!」と、会話を楽しみながらの散策もなかなか良いものですよ。訪ねた日は丁度雨の降った後でしたので、「足元に気をつけて!」の気遣いの声が交差する、嬉しい一コマもありました。
 虎仙橋には枝垂れアサガオが風に揺れていましたし、園内のあちこちで鉢植えの色とりどりのアサガオがお出迎えしてくれます。時にはゆっくり、じっくり味わいながらの初秋の散策も乙なものだと思いますがいかがでしょうか?
☆毎週金曜日13:00〜15:30(受付は15:00)まで、定時ガイドを行っております。お気軽にお声かけ下さい。

@CIMG5398湖面に茶室 @CIMG5383光悦灯籠とつくばい
水面との競演 光悦灯籠とつくばい
@CIMG5382スイレン鯉 @CIMG5374水辺
紋様を描いて 水音が心地よく
@CIMG5365スイフヨウ CIMG5408虎仙橋
穏やかな朝に・・ 静寂
@CIMG5394アサガオ鉢 @CIMG5298枝垂れアサガオ
一服の涼!? ゆるやかに揺れながら

東区にある日独友好の碑

 立秋もいつの間にか過ぎ、蝉時雨が虫の音に、先日までの入道雲に替わって、刷毛で掃いたような秋の雲が見え始めました。そんな雲を追いながら歩いていると、愛知県立旭丘高等学校(東区出来町3)正門北の塀ぎわ(道路沿い)に「日独友好の碑」と書かれた銘板を見つけました。
 その碑の「由緒」に、この地には1915年にドイツ人名古屋収容所が置かれ、第1次世界大戦の折りに総勢519名の人々が5年間生活したと記されています。俘虜収容所として日本で最初に設計施工されたもので、収容所での生活はかなり自由で音楽やスポーツなどによる地域住民との交流も頻繁に行われ友好関係を深めたようです。

  またドイツ人の勤勉な生活態度に感銘を受け、優れた職業技能に触れ産業復興に役立てたとも記されています。小麦粉を日本人の食事の一つにと考えた盛田善平は、俘虜の中に製パンの優秀な技術者のいることを聞き、パン製造の事業を考えました。その技術者を招きパンの製造に成功し大正9年に敷島製パン(株)を設立しました。
 この技術者は、解放されてからも日本に留まりシキシマパンの増産と技術の改善につとめたとのことです。この収容所は、1920年(大9)に閉鎖され、今はその存在を知る人は少ないようですが、現在の県立旭丘高校がある一帯が収容所跡地だそうです。そして碑には、歴史の事実を後世に伝えるため建立したと記されています。

  ちょうど夏休み中で、校内から聞こえてくる楽器の音や、スポーツに興じる活気ある声が、往時の友好関係を彷彿とさせてくれるようでした。東区にはこのような歴史的遺産がまだまだ残されていることでしょう。道草の際でも、片隅に置かれている銘板や標識をじっくりご覧になると、思いがけない発見があるかも知れません。
(ひがし見聞録、名古屋広小路物語、東区文化のみちあれこれ他当会資料)

CIMG5146旭丘脇の碑 CIMG5325旭丘高校
    友好の証し  愛知県立旭丘高等学校
CIMG5314コミュニテイ道路 CIMG5148
近くにはコミュニティ道路   日比野 寛像(注1)

注1:旭丘高校内にある愛知一中第11代校長日比野 寛(ひびのゆたか)像。生徒にマラソンを通して心と体を健全にして優れた人物を育てるという日比野流教育方針を行い、「マラソン校長」の異名が付けられた。今も生徒を優しく見守っている

折々の花 (灼熱の太陽の下に)

 4年毎に開催される、五輪大会が始まりました。何とか完成にこぎ着けた会場で、熱い戦いが歓声に包まれることでしょう。真夏の名古屋、灼熱の太陽の下、猛暑にもめげず時を得た草木は我が世を謳歌しています。緑を濃くした木々は、道行く人々に緑陰を提供していますし、道路脇では酷暑を象徴するように真っ赤なモミジアオイ(豊前バス停前など)、民家の庭先では、色とりどりの花々が今を盛りと競って咲いています。

 通りを歩いていましたら、出来町通りの徳源寺沿いに、可愛いツユクサの間にちょっと変わった石標が立っていました。これはお地蔵様??よく見てみると正面に徳源寺(徳源寺を向いている)、矢印は「←」建中寺、徳川美術館「→」となっています。今まで幾度となく通っているのに全く気付きませんでした。そして下には、徳川ゆかりのルートと書かれています。矢印を頼りに歩いてみると・・足下にモザイク模様の可愛い表示があり、それをゆっくり辿ると目的地に到達!なるほどと感心しました。
 美術館に向かう広場(蓬左文庫前)では、満開のサルスベリが咲き誇り、写真を撮る人、木陰で観賞を楽しむ人が集い、来館者を歓迎しています。何気ない視線が、思いがけない発見を生むかもしれませんよ。

 当会では、毎週金曜日13:00〜15:30(受付は15:00)、定時ガイドを行っております。
またご要望に併せた日時に依頼ガイドも行っております。この検索はガイドからお進み下さい。

@CIMG5252石柱 @CIMG5270路面標示
     道案内を・・  足元にはモザイク模様で
@CIMG5278サルスベリ @IMG_0123
    天に向かって     人待ち顔に
@CIMG5248ケイトウ @CIMG5237カンナ
 炎のような赤(ケイトウ)     カンナ(注1)

注1:コロンブスがアメリカ大陸を発見した際に見つけた花として有名

徳川園あれこれ 銘板を訪ねて

高村光太郎“新緑の頃”の一節に「5月、6月の日本列島は隅から隅まで濡れて出たやうな緑のお祭・・」というくだりがあります。園内は萌え立つ新緑ばかり、まさに万緑の世界です。渡る風が次々と描く波紋、大曽根の瀧や龍門の瀧、虎の尾を流れるせせらぎと、負けずに躍動する水、緑と水の競演で最高のおもてなしをしてくれます。思いっきり深呼吸してみるのも良いのではないでしょうか?
龍仙湖では、今年孵ったカルガモの雛が、鯉と戯れたり、湖面を元気よく泳ぎまわり、来園者の方々の目を奪っています。「かわいい〜」の声にあっという間に人だかりが出来ています。最初は11羽いた雛も今は1羽しか見つけられません。大自然の厳しさを見せつけられるようでもあります。せめて、この1羽が元気に育つことを見守りたいと思います。薫る風、目に染みる新緑、そちこちからの水の音・・名跡、徳川園の今をお楽しみ下さい。

今回は、黒門から広場周辺をのんびり散策してみました。蝶、蜻蛉も初夏の空を舞っている、その視界に銘板が入ってきました。注目していないと通り過ぎてしまいそうですが、メーグルバス停に向かう道路脇に設置されています。明治以降の大曽根邸の変遷を伝えています。当時あったユウカリの木は今も蓬左文庫西南の角に残り、時代の移り変わりを今も見守っています。
蓬左文庫(注1)のエントランスホールは登録有形文化財(建造物)ですが、見学することも出来ます。書架は15000冊の古典籍を所蔵し、検索・閲覧することも出来ます。ここでは、過去から現在への変遷を文字で示してくれますよ。

☆当会では、毎週金曜日の午後1時から3時半(受付は3時)まで、定時ガイドを行っております。お気軽にお声かけください。

CIMG4248 CIMG4242新緑と瀧
彩りを添えて 苔も一役
CIMG4325  CIMG4300
鯉と仲良し? 親鳥に守られて
CIMG4157 CIMG4236
尾張徳川家の歴史が・・・ 蓬左文庫

折々の花4 徳源寺と桐

東区新出来一丁目にある、蓬莱山徳源寺(注1)では、「東区の名木」にも取り上げられている桐の花がまさに満開です。この寺、臨済宗妙心寺派の七大修行道場の一つということですが、バスの車窓(基幹バス2系統)から見事に咲いた桐の大木2本を見つけ、立ち寄ってみました。
常に掃き清められていると思える境内、訪れた日は風のいたずらか、薄紫の花が地面に様々な文様を描いていました。天高くそびえる大木を見ていると、暫くの間、喧騒を忘れ別世界へと引き込まれてしまいました。三々五々立ち寄る方々は、落ちた花をそっと拾い上げる人、カメラのアングルを探す人、じっくり花と対話するかの様に観賞する人・・と、自分に合った春を楽しまれていました。隣にはクスノキの大木が萌える若葉に包まれ、桐の薄紫と新緑が調和し、一幅の画を思い出させてくれました。
新緑の美しいボダイジュ(注2)も6月頃には綺麗な花を咲かせます。これも「東区の名木」に指定されている大木ですし、秋には紅葉の美しい境内が見られます。
佛殿には銅製の釈迦涅槃像(注3)が安置され、後部には五百羅漢が祀られております。そして、毎年、秋には寺院公開(注4)も行われておりますので、四季折々の徳源寺を是非お楽しみください。
ただし、このお寺は修行道場でもあり、修行僧の皆様が厳しい修行をされています。その邪魔にならぬように、心してお立ち寄りください。(東区の名木、徳源寺パンフ参照)
☆当会では皆さまのご要望に合わせた依頼ガイドも行っております。詳細はガイドについてからお進みください。

CIMG3829桐 CIMG3809涅槃像
格調高く 釈迦涅槃像と五百羅漢
CIMG3795桐 CIMG3800
悠然と・・・ 静寂の中に
CIMG3827クスノキ  CIMG3831文様
保存樹の大木 花びらも一役

注1:織田信雄創建、禅堂は文久3年総見寺から移築。文久2年、藩主徳川慶勝が修行道場開設。
注2:中国原産、シナノキの植物、お釈迦様が悟りを開いたといわれるボダイジュは別種
注3:涅槃像は5メートルを超える大きさ(大正期製作)
注4:日程が決定次第チラシも各所に配付されますが、HPでもお知らせします
(当会もお手伝いさせていただいております)

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開館日とガイド実施時間

◆旧豊田佐助邸
月曜日休館(祭日が月曜日なら翌日)
開館時間: 10:00~15:30
ガイド常駐日:火、木、土
◆文化のみち二葉館
月曜日休館(祭日が月曜日なら翌日)
開館時間: 10:00~17:00
定時ガイド: 火、木、土
10:45、13:20の2回
30~40分
◆徳川園
月曜日休園
開園時間: 9:30~17:30
定時ガイド: 金曜日
13:00~15:30

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