あけましておめでとうございます。
 行き先の見づらい年明けとなりましたが、今年は丑年、干支の二番目です。子年に蒔いた種が芽を出して成長する時期とされているそうです。
 当会も新生活様式の中、例年と異なる企画や学びの時間を考慮し、新たな挑戦にも取り組んで参りました。今年はそれらが着実に結実するよう、コツコツと積み上げていきたいと思います。
 「丑」という字は象形文字だそうで、「掴む」・「絡む」という意味があり、「糸偏」をつけると「紐(ひも)」になります。人々の間を結ぶ存在との意味もあるようですので、皆さまとの「出会い・ふれあい」を大切に一歩一歩、着実に進めるよう努めて参りたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い致します。

 今のやや暗い世相の中、少し明るい話題をお届けしたいと思い、徳川園の「冬ボタン」の観察に出掛けてみました。

 「冬牡丹 千鳥よ雪の ほととぎす(芭蕉)」
 これは紀行文の中の一句ですが、優雅な風景や情緒が読み取れるかなと思いますが、いかがでしょうか。

 ボタンは、奈良時代に中国から「薬用植物」として伝えられたといわれ、以来1300年にわたり日本独自の進化があったようです。
 冬ボタンは藁がこい(わらぼっち)に抱かれて大輪の花を咲かせます。徳川園では20種70株が初春を彩っています。別名「富貴の花」といわれますが、どなたにも心を和ませ豊にしてくれます。真っ白な「貴婦人」「紀子の舞」「連雀」や、赤紫の「紫晃」「今猩々」、ピンクの「百花殿」「島の藤」「八千代椿」黄色の「ハイヌーン」など、初めて見る花も数多くあった気がします。名前の由来を想像しながらも、神秘な力をいただいた気がしました。

 茶室では干支の牛に因んだ掛け軸と結び柳がお出迎えしてくれます。龍仙湖の水面に渡る風、木々の囁き等を耳にしながらの一時も乙なものですよ。このご時世、時にはゆったり、まったり過ごしてみるのはいかがでしょうか。

 奇しくも縁起の良い「新春万歳(注1)に出会いました。黒門前では門付け万歳、園内では福芸が披露され、思わぬ初笑いに感激しました。最後に、今年一年が皆さまにとって明るい年となることを祈らせて頂きます。
 注1:今年は「三密」を避けるため、ガーデンホールでの催しは応募→抽選となっていました。

 藁ぼっちに優しく抱かれて    勢揃いの冬ボタン
  愛らしく語りかけて・・  凛としたたたずまい
  華やかさを醸し出して  ガーデンレストランの門松
    門付け万歳     新春初笑い